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初冬の尾瀬散策 その3 [尾瀬]



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アヤメ平から富士見田代(1890m)まで下ってきました。




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この分岐から尾瀬ヶ原まで一気に長沢新道を下ります。
樹林の中を約4キロの下りというのはこれは結構長いです。




この辺からは森林に入るので太陽の光が届かず、雪がまだたくさん残っています。さすがに視界がないので心細くて熊鈴鳴らしっぱなし。
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こういう中途半端な雪でバリバリに凍っているところを4キロひたすら下るのはなかなか厳しい。
ここだけ軽アイゼンを装着します。


竜宮に下りる手前で私とは逆コースで登って来た前橋のお父さんと少しお話。
「今日は軽いつもりで初めてここ登ったんだけどこの登りはなかなかだねぇ」と仰ってました。確かに一部はかなりの斜面です。しかも雪なのにアイゼン忘れたそうで。
『今日は捻挫なんて絶対できないね。もう誰もここには入らないから。お互い気をつけて行きましょう!』と言って別れました。大丈夫だったかなあ。







さらにズンズン下ってくると
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やっと尾瀬ヶ原まで下りてきました。竜宮小屋と燧ケ岳、雪はありませんでした。




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日も陰ってしまいなんとも寂しい雰囲気が漂っています。
こういう曇天だと写真も撮りようがないですね。





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至仏山







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池塘とヒツジグサ
この季節ではだいぶ葉の数も減っていました。





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木道用の木材がヘリで輸送されてきています。
湿原にどっさり置かれた木材の下の植物がかわいそうですが…

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木道を支えている基礎部分ですね。私も含めて何万人というハイカーを支えているわけですからそれは痛みますよね。


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小屋閉めの終わった山ノ鼻

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それじゃあまた来年!






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途中でボッカさんに会いました。今シーズン最後の仕事は小屋のゴミの持ち帰りだそうです。お疲れ様です。






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鳩待峠に到着、車が数台駐車してあるだけ。
至る所でシーズンオフを感じる尾瀬でした。また来年ですね。よろしく!




尾瀬はハイキング、トレッキングを始めてみようかな?という方には最適だと思います。
水芭蕉やニッコウキスゲが特に有名ですが、季節を変えて何回か通ってみるといいと思いますよ。
尾瀬に咲く高山植物
http://www.welcome-to-oze.com/flower.html
尾瀬は花の季節に車両規制が敷かれます。都心方面からではマイカーで関越の「沼田IC」で下りて、一般道を走り「尾瀬戸倉」まで行くのが一般的です。そこに大型の駐車場があり(1日1台1000円)、その駐車場の横に乗り合いタクシー乗り場があります(片道一人900円)。乗り方は係りの人がスムーズに教えてくれます。
そうするとタクシーがハイカーを乗せて「鳩待峠」まで乗っけていってくれます。この鳩待峠が尾瀬の入り口で、ここから歩きます。

ハイカーは鳩待峠から尾瀬ヶ原(山ノ鼻)に1時間くらいかけてゆっくり下りていくのが一般的。大きな湿原がどこまでも広がっており、誰もがイメージする尾瀬がここです。ここを散策して1日過ごすのがごく普通のハイキング。
また鳩待峠は至仏山の登山口でもあり、さらに今回私が行ったアヤメ平への登山口でもあります。
最初は初夏の花の季節がおすすめですね。





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よしころん

小屋も閉められて、ひっそりと静まり返った尾瀬。
シーズン中からは考えられない光景ですね。
山に行けば尾瀬に行けず、尾瀬に行けば山に行けず。。。
う~ん、なかなかバランスが難しい。
来年の新たな課題ですぅ。
by よしころん (2009-11-22 21:30) 

よしころん

あっ、マツダランプ記事にリンク貼らせていただきました。
事後報告にて申し訳ありません。。。
by よしころん (2009-11-22 21:39) 

カズ

☆よしころんさん
尾瀬ってそもそも山ですから~(笑)。ふと、山だということを忘れちゃうんだけど。
よしころんさんはバンバン登りたいんですね。依存症みたくなっちゃうんですよねぇ、すごくわかるけど。
燧ケ岳と会津駒も早く出かければ日帰りも大丈夫だから初夏くらいにいいんじゃないかなあ♪
マツダランプみたいなこともあるから十分に気をつけなきゃだめですけどね!
by カズ (2009-11-23 09:26) 

よしころん

そうでした。
奥日光、戦場ヶ原も同様ですよね ^^;
私はどうもヒィヒィ、はぁはぁ息切らして登りたいようです。
こぎんさんにも言われましたが完全に山チュウ(山中毒)ですぅ~
by よしころん (2009-11-23 09:55) 

いろは

こんにちは^^
尾瀬に行ったことが無いのですが、カズさんのブログで拝見して、四季折々の素晴らしい景色を堪能させて頂きました♪
でもこのような寂しげな尾瀬は初めてです。
木道の修理や山小屋のゴミをボッカさんが背負って降ろすなど、いろいろな方々のご苦労があるのですね。
これからは、山を歩く時は感謝の気持ちをもって、歩かせて頂かなければと思いました。

よしころんさんは山中毒ですか〜(^_^;)
でも、そう言う時期って誰にでもありますね〜
by いろは (2009-11-23 16:54) 

カズ

☆よしころんさん
1週間のサイクルが山中心になってくるのでそこにすべて焦点をあわせちゃいますよね。天気予報も週末がすごく気になりますし~。どこに行こうか計画立てるのも楽しいし~。それにしても山をやっていると1年がものすごく速いでしょう(笑)

☆いろはさん
今年は尾瀬に数回行く事ができましたがそれぞれの季節にいい所がありますね~。また朝昼晩で雰囲気が違います。私は初夏の早朝が一番好きですけど!
雪が解けるとあっという間に植物が育って花をつけますが、短い季節を生きる知恵なのでしょうね。背も高くならずに小さいままお花を咲かせます。
ボッカさんや木道整備の裏方さんには本当に頭が下がりますね。
by カズ (2009-11-23 20:58) 

ララアント

尾瀬 ・・・静寂そのものですね。。。
来季のために 木道を作りかえるのですね!
最後の小屋のゴミを持ち帰る後姿・・・
すごい荷物の量ですが 何だか寂しさが漂うような
画像ですね!
何となく カズさんの心やさしさを感じるアップ記事でした。
by ララアント (2009-11-23 21:45) 

きのこ

雪がかなり残っている場所もあるのですね。
木道の架け替え作業ってどんな風にやるのかと思っていましたが、そうですよね、湿原に立ち入らなければできないですよね・・・。本当にごめんねと思いますね。
それにしても、閑散とした鳩待峠!夏とはまったく違う姿ですね。
雪の間は入れないのですよね?でもきっと雪の姿も綺麗なんだろうなぁ。

先日、ローバーのタホー見ました!かっこ良くて欲しくなりました。笑 でも靴ばっかりは足に合う事が一番ですからねぇ。オールドスタイルの皮登山靴もいいなぁと思いますが、なんせ重いですからね。現実を見ると、なかなか難しいです。。。
by きのこ (2009-11-24 21:49) 

わだっち

あぁ、尾瀬ですね! 富士見田代! 尾瀬ヶ原! 私が訪ねる節と違うとはいえ、すぐ判りました。

今年は尾瀬に行けなかったけど、この初冬の雪を交えた風景を眺めて、尾瀬を楽しませてもらえました。

小屋が締まり、人気がなくなり、足元には雪のある季節、もう冬ですね。。。

カズさん、相変わらず静かなよい山を味わってますね、これからも是非お裾分けを。


by わだっち (2009-11-25 01:16) 

カズ

☆ララアントさん
一部では新しい木道もすでに付け替えられていて、色の新しい木が来シーズンに向けて準備されていました。尾瀬はさまざまな裏方さんに支えられているので感謝を忘れてはいけないなあと改めて思いました。

☆きのこさん
雪の季節に入る人はいるとは思いますけど、鳩待峠じゃなくて「富士見下」っていうところから入るのかもしれませんね。昔はここから尾瀬に入るのがメインルートだったらしいです。
上の写真の富士見田代のずっと右下のほうに登山口(富士見下)があって、そこから登ります。2時間くらい登り?で富士見小屋、富士見峠、富士見田代、アヤメ平のほうまで繋がっています。
※戸倉から富士見下まではマイカーで行けるので、いつも駐車場代かかりません。ふだんそこから尾瀬に入る人はもちろんいます。
http://jitoh.jp/oze/info/car.html
登山の装備っていうのはピンからキリまでありますけど、「普通」の日であるのならばそんなに大差はないのですよね。どこで威力を発揮してくるかっていうのは最悪の状況に陥った時に差が出ているわけで普段じゃこれはわからないはずです。
私もそんなにお金はつぎ込めないから最低限必要なところ(下着類、靴、カッパ)には高性能のを使ってあとはどうにか間に合わせでやってます。フリースはユニクロも着てますし。
登山靴は背負う荷物によって選び方だいぶ違うでしょうね。ガッチリした靴じゃないと間違いなく足の裏が痛んできますから。周りは皮革だろうと布だろうといいのですけど、靴底の丈夫な登山靴を選ぶべきでしょう~。じゃないとテント担いで15キロ、20キロになったザックで岩場は「2日目」が足の裏が痛くて歩けないですよ。トレッキングシューズと、ごつい登山靴の違いはそこですね~。

☆わだっちさん
尾瀬は今年も何度か行きましたが、とくに今回は横田代が感激しました。もしかして尾瀬の中で一番絵になるところかも!?もう少し朝早く来ていれば日が至仏に射してきれいだったんだろうなあと思います。
横田代からアヤメ平の稜線の感じは素晴らしくて、ゆっくり歩かなきゃもったいないほどのところですね。高山植物の咲く頃も、草紅葉の頃もいいです♪
車両規制が無い日ならば鳩待峠まで車でいつでも行けちゃいますから、そこから夜中の行動が可能なので次回はそれでも狙ってみたいなあと思いました。
でも小屋が終わると水の確保がいきなり難しくなるのですよね。
尾瀬は水が豊富ではありますがやっぱりあれは人が水場を作って管理しているので小屋が閉まれば水(の蛇口)も締められてしまいます。尾瀬ヶ原を出れば山の水があるので余裕でそれは飲んじゃいますけど、軽い気持ちで行っちゃうといつもと違う尾瀬があってびっくりです。
雪の上にはいろいろな動物の足跡が残っていて、人の立ち入れない世界がすぐそこに来ているなあと感じました。
by カズ (2009-11-25 07:03) 

sara-papa

春になると、また、この山ノ鼻も賑わうのでしょうね~♪
それまでの厳しい冬の間が、ここがもっとも休まる時期なんだろうなぁ!^^
by sara-papa (2009-11-27 10:10) 

marilyn

こんばんは! 行ったことのない尾瀬、楽しませていただきました。
もう、すっかりシーズンオフなんですね。こんな雪が降ってるなんて。
ボッカさんって・・・びっくり。こんなに荷物持って。
シーズンオフの山は、静かで、怖いくらいですね。
カズさんも、クマに遭遇しなくてホントによかった・・・だって出てきそうな
ところですよね。笹がいっぱいあって・・・いざというときのために、トウガラシ
スプレーみたいなもの持ってる??
初夏になったら、是非いくつもり。またその時参考にさせていただきますね。
次回は、大山のつもり。行けたら年内、ダメだったら~来年早々です。

by marilyn (2009-11-29 00:32) 

カズ

☆sara-papaさん
今年はGWに行きましたがまだ閑散としていました。ハイカーが戻ってくるのは雪解けが始まって5月末くらいかな~?
尾瀬はこれからはもう冬眠の時期ですからね。来シーズンに向けての準備期間というところですかね!

☆marilynさん
こんばんは~!ボッカさんはシーズン中は80キロくらい担いでいるそうです。車が入れないところなのですべて人の力でやらなきゃいけなくて、こういう裏方さんのお陰で我々も尾瀬を楽しめているわけですね!
尾瀬は車両規制などがあって行き方が難しそうだなあと思っちゃうと思うのですが、一度わかってしまえばなんてことありませんよ。横浜や新宿からの日帰りバスツアーもあると思いますし、最初はそういうのを利用してみるのも手かも。お花の多さに関しては日本有数ですし、関東エリアでこれだけのところはまず無いのでやっぱり女性ハイカーはすごく多いです。
クマは。。。尾瀬はクマの生息地なので、彼らのところに出かけていっているのは我々人間だから「ちょっとだけお邪魔しま~す」という気持ちは常に持っていたいと思います。遭わないようにする事がお互いにいい事なわけで、それをまず第一に考えてあげるしかないですね!いざという時に陥らないことを考えて行動します。
大山は小田急沿線ですよね。私も少し小田急沿いに住んでいたから懐かしいな~!

by カズ (2009-11-29 21:09) 

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