秋の社山から半月山 その2 [奥日光]
隅々まで歩いてみて奥日光の森というのは関東では最も美しいと思っています。
奥日光はやっぱり品がいい。派手な紅葉なら那須でしょうが、日光は森の深さを感じる。
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社山から半月山にプチ縦走します。
歌ヶ浜駐車場(立木観音)~中禅寺湖南岸~阿世潟分岐~阿世潟峠~社山~阿世潟峠~半月峠~半月山展望台~半月山~茶の木平~歌ヶ浜
奥日光の紅葉 社山~半月山ハイキング その1 [奥日光]
満天の星空の下、3時半より行動を開始した。もちろん歩いている人は誰もいないし、森の中にはまったく明かりが無い。ヘッドランプの照らす明かりの先だけしか見えない。
夜中の登山は西黒尾根前半の樹林帯で鍛えているのでそれはいいのだけれど、秋のこの時期は怖いのはやはり冬眠前のクマとのばったり鉢合わせ。一昨年私は社山のお隣の黒檜岳でクマに遭遇しています(日光全体では5回ほど)。
特に中禅寺湖南岸はミズナラやブナなどのドングリをつける木が多いのと、湖畔なので明け方に野生動物が集まってくる。シカやキツネならいいけれど、クマだけは…。
日光と足尾はつながっているから広大な地域なので、谷川岳みたいに尾根筋をピンポイントで注意することができない。大きな空間を行く感じになるのでどこにいても不思議じゃないという怖い状況。
熊鈴3つ、携帯ラジオは最大ボリューム、ホイッスル、自ら大声を出す、などできることをやりながら進むしかなかった。ちょっと通らせてもらいますがどうか出てこないでねと。
だけど中禅寺湖の波の音で全てが掻き消されていた気がするので効果があったのかはよくわからない。
社山の稜線に出てももちろんまだ真っ暗で、樹林を抜けたら風が物凄い。
顔に冷たいものがあたるので何かなと思ったら雪、これは風花が白根から飛んできていたらしかった。どうりで寒いはずだ。
目的箇所に早く到着しすぎてしまったが寒くて寒くてどうしようもないので、防寒具は全部着て、風除けになりそうなところでツエルトを被って日の出を待っていた。だけど暗闇の中で待つと言う作業がまたえらい長く感じられ怖かった。
やっと夜が明けた。ショーの始まりだ。
徐々に明るくなってくると、今まで何も見えなかった周りの状況がだんだんわかってきた。
奥日光の秋だ。カラマツの黄葉に日が射して黄金色に輝き始めた。
山の斜光は時間差攻撃で次から次へと来る。
足尾方面にも陽が射し始める。
右奥遠くに富士山も見えていた。雪を被っていて真っ白だった。
(クリックで拡大します)
ショーはまだまだ続く。
日光白根山を背にして虹が出た。こういうたまーにご褒美が出るから登山はやめられないんだよなぁ。
(クリックで拡大します)
つづく。
http://aquaorange.blog.so-net.ne.jp/2009-10-16
夜中の登山は西黒尾根前半の樹林帯で鍛えているのでそれはいいのだけれど、秋のこの時期は怖いのはやはり冬眠前のクマとのばったり鉢合わせ。一昨年私は社山のお隣の黒檜岳でクマに遭遇しています(日光全体では5回ほど)。
特に中禅寺湖南岸はミズナラやブナなどのドングリをつける木が多いのと、湖畔なので明け方に野生動物が集まってくる。シカやキツネならいいけれど、クマだけは…。
日光と足尾はつながっているから広大な地域なので、谷川岳みたいに尾根筋をピンポイントで注意することができない。大きな空間を行く感じになるのでどこにいても不思議じゃないという怖い状況。
熊鈴3つ、携帯ラジオは最大ボリューム、ホイッスル、自ら大声を出す、などできることをやりながら進むしかなかった。ちょっと通らせてもらいますがどうか出てこないでねと。
だけど中禅寺湖の波の音で全てが掻き消されていた気がするので効果があったのかはよくわからない。
社山の稜線に出てももちろんまだ真っ暗で、樹林を抜けたら風が物凄い。
顔に冷たいものがあたるので何かなと思ったら雪、これは風花が白根から飛んできていたらしかった。どうりで寒いはずだ。
目的箇所に早く到着しすぎてしまったが寒くて寒くてどうしようもないので、防寒具は全部着て、風除けになりそうなところでツエルトを被って日の出を待っていた。だけど暗闇の中で待つと言う作業がまたえらい長く感じられ怖かった。
やっと夜が明けた。ショーの始まりだ。
徐々に明るくなってくると、今まで何も見えなかった周りの状況がだんだんわかってきた。
奥日光の秋だ。カラマツの黄葉に日が射して黄金色に輝き始めた。
山の斜光は時間差攻撃で次から次へと来る。
足尾方面にも陽が射し始める。
右奥遠くに富士山も見えていた。雪を被っていて真っ白だった。
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ショーはまだまだ続く。
日光白根山を背にして虹が出た。こういうたまーにご褒美が出るから登山はやめられないんだよなぁ。
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つづく。
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社山 (しゃざん) [奥日光]
いい顔で、晩夏から初秋の奥日光 [奥日光]
天候が安定しなかった夏を取り返すべく、お盆休みはスーパー早起きして奥日光に。
小田代の貴婦人(白樺)はやっぱり絵になる…
しかしこの貴婦人さんはとても気まぐれで、なかなかいい表情を見せてくれないのです。
遅くとも朝の5時には小田代ヶ原にいないと一番いい時にはなかなかめぐり合えない。しかしそれでも難しい。
小田代ヶ原と戦場ヶ原をつなぐミズナラ(水楢)純林の森は大好き。
秋が深まるとこの森は黄色くなり、ドングリが風に吹かれてパラパラと音を立てて落ちてきます。
秋は落ち葉の絨毯をサクサク歩くことがなんとも楽しい。それを待っています。
まだまだ森の中は夏の名残がありますね。
この夏、いちばん静かな太郎山。 [奥日光]
小田代ヶ原、朝の5時前です。(クリックで拡大します)
太郎山(2367.5m)はとてもよく目立つ秀麗な山です。日光連山ファミリーでは長男の役割となります。
男体山=父、女峰山=母、太郎山=長男、大真名子山(まなこ愛子)=長女、小真名子山=次女
光徳牧場の先の山王林道から山王帽子山~太郎山を考えていましたが、山王林道が台風の影響で一部崩壊しているとのことで通行止め。仕方なく志津林道から新薙コースで登ることにしました。
お盆ですが太郎には人がまったくおらず、これは深山の静けさを心行くまで楽しめるなと思いました。
30分くらい緩やかに登っていると、静かなのはとても良かったのだけど、いきなりこれかい!!
日光ではよく鹿にかじられている樹木を見かけますね。これも遠くから見れば鹿害だなと思いますが、これは明らかに違います。
樹木の皮が下に落ちている(これ重要)。そして近づいたら鋭い爪痕がっ。
鹿は木の皮を食べるので周りに皮が落ちているはずがない。皮を食べないヤツの仕業なのです。じゃあ誰だ??黒くてもさもさしているアイツですわ。
まだ新しい痕跡だったので非常に怖かった。この爪痕を見る限り、喧嘩したらまず勝てないなと思いました
途中からかなりの急登になりますが上に登るだけなので高度もあっという間に稼げる。そしてずっと日光連山を背負っているのでかなり励まされる。
男体山はどこから見ても男前。右は中禅寺湖と戦場ヶ原、湖の奥のピークは社山と黒檜岳です。
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女峰山と小真名子山
しばらく登ると「日光三険」の一つである新薙に到着。ガレ(ゴロゴロ岩)をトラバース(横切る)です。
ガレ場の事を薙(なぎ)と言うみたいです。土砂崩れにより山の斜面がそぎ取られた感じだからかな。髪を剃り落として仏門に入ることを薙髪(ちはつ)というから。
女峰山のガレ場もそうですが、お天気ならトラバース自体は難しくは無いけれど残雪期で滑落でもしたら止まらないでしょう。
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ずーっと下まで続いています。
危険だと誰もがわかっているこういうところでの滑落はそうそうあるものではないけれど落石、それと浮石が怖いな。
(新薙より見た日光連山)
女峰山~小真名子山~大真名子山~男体山~戦場ヶ原
本当はこんなところで写真なんか撮っている場合じゃないんだけど…
ガレを過ぎて再び急登すると突如「お花畑」と名のついた広々とした噴火口痕が現れます。
なんだこのまったりした感じは。ガレ場が怖かったのでこれにはとても癒された。
じいちゃんがわかいし(若い衆)の頃は花がたくさん咲いていたそうです。しかし今は笹が侵入しており花はほとんど消えてしまったようです。
そしてあの先が山頂です。
もうちょっと
白根も見えてきた。
ひと登りすると到着。
山頂部は広く、そして感動的な大展望が広がっています。
日光白根山(クリックで拡大します)