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いい顔で、晩夏から初秋の奥日光 [奥日光]

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天候が安定しなかった夏を取り返すべく、お盆休みはスーパー早起きして奥日光に。




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小田代の貴婦人(白樺)はやっぱり絵になる…





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しかしこの貴婦人さんはとても気まぐれで、なかなかいい表情を見せてくれないのです。
遅くとも朝の5時には小田代ヶ原にいないと一番いい時にはなかなかめぐり合えない。しかしそれでも難しい。







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小田代ヶ原と戦場ヶ原をつなぐミズナラ(水楢)純林の森は大好き。
秋が深まるとこの森は黄色くなり、ドングリが風に吹かれてパラパラと音を立てて落ちてきます。
秋は落ち葉の絨毯をサクサク歩くことがなんとも楽しい。それを待っています。
まだまだ森の中は夏の名残がありますね。









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この夏、いちばん静かな太郎山。 [奥日光]


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小田代ヶ原、朝の5時前です。(クリックで拡大します)


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太郎山(2367.5m)はとてもよく目立つ秀麗な山です。日光連山ファミリーでは長男の役割となります。
男体山=父、女峰山=母、太郎山=長男、大真名子山(まなこ愛子)=長女、小真名子山=次女


光徳牧場の先の山王林道から山王帽子山~太郎山を考えていましたが、山王林道が台風の影響で一部崩壊しているとのことで通行止め。仕方なく志津林道から新薙コースで登ることにしました。
お盆ですが太郎には人がまったくおらず、これは深山の静けさを心行くまで楽しめるなと思いました。






30分くらい緩やかに登っていると、静かなのはとても良かったのだけど、いきなりこれかい!!
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日光ではよく鹿にかじられている樹木を見かけますね。これも遠くから見れば鹿害だなと思いますが、これは明らかに違います。
樹木の皮が下に落ちている(これ重要)。そして近づいたら鋭い爪痕がっ。
鹿は木の皮を食べるので周りに皮が落ちているはずがない。皮を食べないヤツの仕業なのです。じゃあ誰だ??黒くてもさもさしているアイツですわ。
まだ新しい痕跡だったので非常に怖かった。この爪痕を見る限り、喧嘩したらまず勝てないなと思いました[たらーっ(汗)]







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途中からかなりの急登になりますが上に登るだけなので高度もあっという間に稼げる。そしてずっと日光連山を背負っているのでかなり励まされる。
男体山はどこから見ても男前。右は中禅寺湖と戦場ヶ原、湖の奥のピークは社山と黒檜岳です。
(クリックで拡大)




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女峰山と小真名子山










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しばらく登ると「日光三険」の一つである新薙に到着。ガレ(ゴロゴロ岩)をトラバース(横切る)です。
ガレ場の事を薙(なぎ)と言うみたいです。土砂崩れにより山の斜面がそぎ取られた感じだからかな。髪を剃り落として仏門に入ることを薙髪(ちはつ)というから。



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女峰山のガレ場もそうですが、お天気ならトラバース自体は難しくは無いけれど残雪期で滑落でもしたら止まらないでしょう。



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(クリックで拡大)
ずーっと下まで続いています。
危険だと誰もがわかっているこういうところでの滑落はそうそうあるものではないけれど落石、それと浮石が怖いな。




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(新薙より見た日光連山)
女峰山~小真名子山~大真名子山~男体山~戦場ヶ原







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本当はこんなところで写真なんか撮っている場合じゃないんだけど…

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ガレを過ぎて再び急登すると突如「お花畑」と名のついた広々とした噴火口痕が現れます。
なんだこのまったりした感じは。ガレ場が怖かったのでこれにはとても癒された。
じいちゃんがわかいし(若い衆)の頃は花がたくさん咲いていたそうです。しかし今は笹が侵入しており花はほとんど消えてしまったようです。
そしてあの先が山頂です。










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もうちょっと



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白根も見えてきた。





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ひと登りすると到着。
山頂部は広く、そして感動的な大展望が広がっています。



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日光白根山(クリックで拡大します)





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女峰山のニョホウチドリ [奥日光]




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いろは坂を登っているとだんだん明るくなってきて背中から太陽が昇ってきたのがわかった。途中の黒髪平に停車してしばらく朝日に見惚れてしまった。生まれたばかりの空というのはいいものですね。



女峰山は男体山のお嫁さんの位置づけにあり標高もほとんど同じです。
どのルートも長いのですけどそれでも裏男体の「志津乗越」からが一番近い。5時半に到着しましたがすでに車が20台くらい停めてありました。連休中とはいえこんなに??と驚いてしまいましたがほとんどの人は男体山に向かいました。

志津から林道をしばらく歩き、馬立~唐沢小屋を経由して女峰山(山頂)~帝釈山を尾根歩きして富士見峠に下り、長い林道を歩いて志津に戻る周回コース。
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志津から林道を歩いていくとやっと見えてきました。
一番右が霧降高原です。一番左が帝釈山で、左から2番目が女峰山になります。女峰に直接登って帝釈山に行って下りるわけです。
山頂近くで日光東照宮の裏道から走って登って来た方と話をしましたがすごいことしますね(笑)。昔は家(今市)から走って往復したこともあるよと仰っていました。



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さらに林道を進むとだんだん近づいてきているけれどまだ遠い。男体山から直線距離で7キロ先にあるんだからそれは遠いだろう。
それにしても女峰山はカッコいい姿をしている。山頂部分が切れ落ちているのもよくわかる。
日光の山としては急峻な岩場を持っていて雰囲気が他の山とはだいぶ違う。頂上から帝釈山に向かうヤセ尾根はまるで谷川岳の一ノ倉沢の上の稜線のようである。



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それでやっと女峰山への取り付きに近くなります。馬立というのはこの辺ですね。
ここから笹の中を一度大きく下って涸れた沢を渡ると登山口です。





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しばらくは針葉樹林帯が続きます。
山頂直下から二本の涸沢が下まで続いており、このガレを何度か横切りながら高度を上げていくことになります。登山道の中心は樹林帯ですが。


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針葉樹林の香りというのはやっぱり気持ちがいい。
しっとりとした湿度と清々しい風、木から酸素が出ているのを感じられる。そこに身を置いていると体が浄化されていくよう。ブナなどの落葉樹が多い谷川岳あたりだとこの感じはない。







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奥白根山~五色沼 その2 [奥日光]

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五色沼




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中禅寺湖




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日光連山ファミリー




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山頂を後にして五色沼まで下っていきます。




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下りながら白根山山頂部を





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同じく引いた絵で





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草原が広がっていて爽やかな風にさわさわ~と草が揺れている。こんなのが大好き。まさに、草のみどりに風薫る♪である。





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白根隠山
中禅寺湖から白根を眺めると、この山が奥白根に少しかぶって見えるためにこの名前なのでしょうね。




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ハクサンチドリ






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思ったこと

山登りは総合力のスポーツです。
その人の体力、そして頭脳、知識、判断、決断、今までの経験、情報収集(無責任な人間の発言に騙されないことも大事)、天候、準備、状況判断、持久力、瞬発力、体調、今現在の自分自身を客観的に見ることができているのか?とにかくその人が背負っているもの全てを使ってやるもの。これはすべての大前提。コンビで行こうがパーティーで行こうが基本は個人競技。頼れるのは自分の体力と足。



山が笑ってくれている限りは誰でも楽しめる。一生の思い出に残る山行になるはずだったのでしょう。
が、一転山が怒り出したら大変な事態になることがある。

いろいろ疑問の残ることがありますが企画段階からおかしいのでは。
寄せ集めのついさっき出会った人たちと一緒に山を泊まりながら行動なんて私には怖くてできません。しかも北海道への遠征、長距離の歩きを強いられる登山としてはだいぶご高齢の18人の団体とか?ガイドが全員の健康状態や力量をきちんと把握できていたのか?天候の判断は?すべてが刻々と変化する事をすべてこなせるとは思いません。


ツアーというのは本当に怖い。
ガイドの力がまずわからないし責任もリーダーシップもわからない。ガイドは安全面を第一に考えながらも、同時に会社からの「利益を出せ」の板挟みにあっている可能性はかなり高い。客も高いお金を払って時間をかけて来ているので中止といえば不満を言い出すのも多いはず。会社と客(お得意様)の間にいるガイド、安定しない天候でもGOを優先しやすい。そんなガイドに、ついさっき会った人に命を預けられますか?
集まったツアー客も寄せ集めですからお互いどういう人がいるかもわからない。個人で知識や体力やスピードの違いももちろんある。
気心の知れた、相手の性格や力を知っている「チーム」として行動するのならまだしも、見ず知らずの人たち多数で団体行動なんて俺はご免です。そんな中で一緒に死にたくはない。
まともなリーダーのいるチームならば意思が統一できるはずなのです。健康面もよくわかるし意見を交わすだろうし、今日は天候がやばそうだ。やめないか?となるはずなのです。
知り合ってすぐに突っ込んだ話をするのはまず無理ですよね。帰りの飛行機まで組まれたスケジュール、他人への気兼ね遠慮もある。疲れていても休めない。惰性で動かなきゃいけなくなることもたぶんある。
ツアー参加者も考えがそこまで及んでおらずかなり甘かった。山をまともにやっていた人たちとは全然思えない。
それと、会社はガイドに最終的な判断は任せているというが、事故が起こったらまるでトカゲの尻尾きりみたいじゃないか。企画したのは会社だろうに。

中高年の方が遭難するケースが非常に多いですが、山がどんなところか理解しまともな山歩きをしていない人、現時点での自分の力を客観的に見えていない人はそれは遭難するでしょう。
遭難していなくてもそれは今までしていないことが単にラッキーだったとも言えます。自身を客観的に見ていない(自分の衰えというものを認めていない人も含む)遭難者予備軍が今は山にたくさん入っています。北アルプスのどこどこに登った、次はどこどこだ、百名山だ、この一眼レフできれいな写真を撮って周りに自慢しちゃうぞ~!ミーハー気分で山はできない。

夏山は素晴らしいです。花、景色、すべてが。
ネットやメディアを通してそれは視覚で訴えてきますね。美しい写真を載せてくれるブログもたくさんあります。
しかしそれは大きな落とし穴です。きれいなところしか見せないテレビやネットや映画や誇大広告や山の業界に踊らされる。また、一度いい景色を見てしまうとそれがどんどんエスカレートして中毒になっていることもよくある。次から次へと出かけたくなるのです。
自分もこの景色をあの花を見られるのではないか、ぜひ見たい!と調子づいてひょいひょいと観光気分で自分の能力を明らかに超えている高い山に出かける。そして…


登山は「極めて非日常的」な事をしているのだということを忘れてはいけないと思います。
どんな山でもすぐ隣には死の危険があるということですね。どんな低い山でもです。
自戒を込めて。




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